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著者:後藤繁雄
2003年/アートビートパブリッシャーズ
『東京広告写真』は、バブル後の「広告写真」から「写真」へのリアリティーの変容をルポした本であった。それに対し、この本は、より広汎に'90年代から新世紀にいたる、「我々の写真のあり様」「その可能性」をレポートすべく綴ったもので、僕が国内外の29人の写真家に行ったインタビューやルポルタージュ、コラムのアンソロジーである。写真はらせん運動の2回目のサイクルに入った。1回目は未知や決定的瞬間、見るものを所有したいという衝動の歴史。そして真実と嘘がないまぜになり、2回目に突入している。だから、写真というコトバの新しい文法をつくる上で、いろんなことがなされてゆく。手法やプロセスはどうあれ、それは「生々しさ」がともなう作業になるだろう。デジカメでも携帯でもポラロイドでもいい。写真は生きてゆくためのツールとなる。今ここに、写真という名の幸福な仕事がある。
主な収録者——
ウィリアム・エグルストン/ウィリアム・クライン/ジョエル・マイヤーウィッツ/リチャード・ミズラック/ナン・ゴールディン/ジェフ・ウォール/フィリップ・ロルカ=ディコルシア/グレゴリー・クリュードソン/ニック・ワプリントン/ジョゼフ・クーデルカ/ベッティナ・ランス/デイビット・バーン/サム・テイラー=ウッド/セバスチャン・サルガド/森山大道/荒木経惟/東松照明/杉本博司/植田正治/やなぎみわ/上田義彦/高橋恭司/ホンマタカシ/大森克己/長島有里枝/若木信吾/平間至/HIROMIX/佐内正史/全29人