BROKEN MIRRORSシリーズ
横田大輔『Broken Mirrors 2020』
第45回木村伊兵衛賞(2019)を受賞した横田大輔の最新作。TOKYO BROKEN MIRRORSは、本来であれは東京オリンピックで熱狂する東京へのクリティカルなアンサーとして計画された。具体的には、東京の「ある場所」で「鏡」を割り、それをもとに「写真」を作り出す。
そしてそのプロセスは、予想だにしなかったコロナの蔓延する東京の自宅密室で行われた。
この横田の『BROKEN MIRRORS 2020』は、生成された写真だけでなく、その写真が生み出される密室記録写真も等価として収録されている。中古カメラで撮影されたその写真には、間違った日付が印され、時空も歪んでいく。密室のラビリンス。
コロナの時代の写真とは何か? 横田大輔が、それを問いかける。
DAISUKE YOKOTA
1983年、埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。Unseen Photo Fairにて、「Outset | Unseen Exhibition Fund」を受賞し、2014年Foam写真美術館にて初の個展「Site/Cloud」を開催。これまでに『MATTER / BURN OUT』(artbeatpublishers、2016)や『VERTIGO』(Newafave、2014)をはじめとする数多くの写真集を国内外で発行。2019年、第45回「木村伊兵衛写真賞」を受賞。主なグループ展に「In the Wake Japanese Photographers Respond to 3/11」(ボストン美術館)、「Another Language」アルル写真フェスティバル(フランス)、「Trans-Tokyo/ Trans-Photo」集美×アルル国際写真フェスティバル(ともに2015)など。
発行元:アートビートパブリッシャーズ supported by FUJIXEROX
発行日:2020年11月発売
サイズ:318×236mm
ページ数:88
価 格:3,500円+税