BROKEN MIRRORSシリーズ
小林健太『drawing and splitting』
コロナな最中に、小林健太は、写真集『everything 2』を発表した。それは、この数年の彼の写真が集大成されたものだった。ダンヒルやルイヴィトンなどハイブランドからの世界的なコミッションワークも行いながら、その加速化する資本主義の真っ只中で、写真を見事な再魔術化の方法として駆使したのは、彼の大きな成果だった。その彼が新たな野心的な挑戦として提出したのがこの最新作『drawing and splitting』。割れた鏡、スプリッティングイメージ。それらを身体的なドローイングの流れと、初めてコンピュータグラフィックを駆使しながら、再生してみせる。新境地の注目作!
KENTA COBAYASHI
1992年神奈川県生まれ。2015年東京造形大学卒業。主な個展に「Live in Fluctuations」(Little Big Man Gallery、ロサンゼルス、2020)、「The Magician’s Nephew」(rin art association、高崎、2019)、「自動車昆虫論/美とはなにか」(G/P gallery、東京、2017)、主なグループ展に「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」(水戸芸術館、水戸、2018)「GIVE ME YESTERDAY」(フォンダツィオーネ・プラダ・ミラノ、イタリア、2016)など。2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒルの2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトン、メンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がける。
発行元:アートビートパブリッシャーズ supported by FUJIXEROX
発行日:2020年11月発売
サイズ:318×236mm
ページ数:76
価 格:3,500円+税